「サクセンダで期待できる効果は何?」「サクセンダの効果はいつから?」とサクセンダについて気になっている方はいませんか?
本記事では期待できる4つの効果や副作用、よくある質問などを徹底解説します。
目次
サクセンダとは?
サクセンダとは、ノボノルディスク社が開発した「GLP-1受容体作動薬」の一つです。
肥満治療薬としてFDA(食品医薬品局)が承認したことにより、徐々に各国のクリニックで取り扱いが広まっていきました。
体内にGLP-1を注射することで、ダイエット効果が期待できます。
日本では残念ながら未承認薬となるため、日本国内の通販で入手することはできず、クリニックでの処方または海外通販サイトのみで購入可能です。
サクセンダの作用
サクセンダこと、GLP-1は元々私たちの体内に存在しているホルモンです。
このホルモンが体内に多い人ほど、太りにくくなります。リラグルチドという有効成分がインスリンを分泌することで血糖値を下げ、食欲を抑制する効果が期待できます。
加えて、サクセンダには基礎代謝を上げたり、内臓脂肪を付きにくくしたりする効果も期待できるため、普通に生活しているだけで通常時以上の脂肪燃焼効果も期待できるのです。
少量の食事でも満腹感を得ることができるため、無理な食事制限をしなくても体重が落ちる効果が期待できます。
サクセンダの安全性
サクセンダはFDA(食品医薬品局)以外にも、EMA(欧州医薬品庁)やMFDS(韓国食品医薬品安全処)でも承認されています。
しかし、日本では未承認です。そのため、医薬品を適正に使用したにも関わらず、重篤な副作用が発生し、患者が入院や死亡した際に適用される「医薬品副作用被害救済制度」は適用されないため、服用は自己判断で行う難点もあります。
GLP-1を使用した注射・経口薬の比較
日本ではサクセンダ以外にも、GLP-1を使用した注射として「ビクトーザ」や「オゼンピック」、経口薬に「リベルサス」という薬があり、使用用途は肥満治療や糖尿病治療と薬によって様々です。
ビクトーザはサクセンダと同じ有効成分リラグルチドが配合された治療薬で、サクセンダとの違いは1回の投与量と厚生労働省の承認の有無です。
治療薬名
サクセンダ
ビクトーザ
オゼンピック
リベルサス
有効成分
リラグルチド
リラグルチド
セマグルチド
セマグルチド
使用用途
肥満治療
糖尿病治療
糖尿病治療
糖尿病治療
1回の投与・服用量
0.6mg~3.0mg
0.3mg~1.8mg
0.25mg~1.0mg
3.0mg~7.0mg
厚生労働省の承認
×
〇
〇
〇
そしてオゼンピックとリベルサスは糖尿病治療という観点で厚生労働省から承認されており、配合されている有効成分は「セマグルチド」と呼ばれる成分になります。
サクセンダで期待できる4つの効果
効果①:食欲を抑えて満腹感を得やすくなる
サクセンダを投与することで、自律神経の中枢である視床下部の神経細胞に作用します。すると、食欲が抑えられて、満腹感を得やすくする効果が期待できます。
効果②:基礎代謝を上げる
サクセンダには、基礎代謝を上げる作用もあります。通常の生活を送っているだけで自然とエネルギー消費量が増え、痩せやすい体質へ導いてくれる点が魅力です。
効果③:内臓脂肪を付きにくくする
私たちの体は糖質を取り込むと中性脂肪に変わります。しかし過剰に糖質を摂取してしまうと、蓄積されて内臓脂肪になります。血中のGLP-1濃度が低い人の場合、糖質の摂取が活発になり、内臓脂肪が増えてしまうのです。
そのためサクセンダを投与することで体内のGLP-1の量が増え、余分な脂肪がつきにくい体になれる効果が期待できます。
効果④:糖尿病を予防する
糖尿病は、インスリンの作用がうまく働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖が増加する病気です。サクセンダを注射することでインスリンを分泌させ、糖尿病の予防効果が期待できます。
ただし、糖尿病の治療には使用できません。
サクセンダの服用で起こり得る副作用
サクセンダの服用で起こり得る副作用の中でも特に消化器官でのものが多く「吐き気」「嘔吐」「下痢」「便秘」などの症状を訴える方が多いです。
その他にも、以下のような副作用が起こる可能性があります。
サクセンダの服用に関する4つの注意事項
注意事項①:併用禁忌の薬がある
サクセンダは、2型糖尿病の治療薬と併用してはいけません。
加えて、インスリンを分泌する薬と併用することはできず、サクセンダと同様の有効成分であるリラグルチドが配合されているビクトーザとの併用もNGです。
その他にも先ほど解説したGLP-1受容体作動薬との併用も禁忌とされています。
注意事項②:使用できない人がいる
サクセンダが使用できない方は以下の方々です。
ご自身が該当していないかをチェックしてみましょう。
また、ここに記載していない以外にも使用できない方の条件を設けているクリニックもあるため、気になった方はクリニックへ相談してください。
注意事項③:ダイエット目的での処方は保険適用外になる
サクセンダは肥満治療として医師から処方されるものです。そのため、ダイエット目的での処方は保険適用外となり自費負担になります。
肥満外来で治療に保険適用される条件は「BMIが35以上」とされています。
注意事項④:自分で定期的に注射する必要がある
サクセンダは自分で定期的に注射をする必要がある治療薬です。
もちろん、最初はクリニックで注射の打ち方をレクチャーしてもらうことはできますが、自分で注射を刺すのが怖い方の場合、経口薬のリベルサスを選ぶのをおすすめします。
サクセンダの使い方
頻度
サクセンダの注射頻度は1日1回朝食前の決まった時間です。
注射部位
注射部位は「太もも」「上腕」「腹部」のいずれかです。筋肉や静脈に注射しないよう気を付けましょう。
使い方の流れ
使用することを忘れたor使用できなかった場合
12時間以内に気づいた場合は、気づいた時点で注射を行い、次からは通常通りの時間に注射します。
12時間以上遅れてしまった場合は、注射はせず、次の注射予定時刻に打ち忘れてしまった分の用量を注射してください。
サクセンダの効果に関するよくある質問【Q&A】
サクセンダはいつから効果が期待できますか?
サクセンダは打ち始めた日から、だいたい2週間以内に効果が出始めます。効果があらわれにくいと感じたときは、投与量を増やすことも可能です。処方された医師にご相談ください。
サクセンダは処方された注射器1本分で何回打てますか?
0.6mgで打った場合は1カ月、1.2mgで打った場合は15日、1.8mgで打った場合は10日打つことが可能です。
基本的にサクセンダは0.6mg単位で注射していきます。多くても3.0mgまで注射することができますが、用量の増減は医師と相談の上、調節しましょう。
サクセンダはいつまで打てば良いですか?
サクセンダは使用期間に上限は定められていません。一般的に8週間程度で効果が期待できるとされているので、まずは8週間続けてみましょう。
サクセンダでのダイエットがおすすめの人はどんな人ですか?
サクセンダでのダイエットがおすすめの方は以下の方々です。